「スマホでも全部できますか」というご質問をよくいただきます。結論から言うと、できる種目とできない種目があります。分かれ目は画面が何インチかではなく、目に映る見かけの大きさ、つまり視角です。まず、できないところからお伝えします。
公開 2026-09-10
メトレのドリルは、画面に映る的や光を目で追う課題です。ここで結果を左右するのは画面が何インチかではなく、目に映る見かけの大きさ=視角です。視角はおおまかに「対象の大きさ÷目からの距離」で決まり、同じスマホでも近づければ大きく、離せば小さくなります。メトレの各ドリルにはこの視角の設計基準があり、多くは40〜50度を想定しています。
ですから「大きいテレビなら効く」「小さいスマホはダメ」と一律には言えません。距離しだいで視角は変わるからです。ただ、画面が小さいほど設計どおりの視角をつくるのが難しくなる、とは言えます。
目安を計算してみます。スマホの画面幅を約7cm、目からの距離を約40cmとすると、7÷40はおよそ0.18。これを角度に直すと約10度です(小さい角度での概算で、姿勢や端末によって前後します)。設計基準の40〜50度には大きく届きません。
近づければ視角は広がりますが、40度に届かせるには10cm程度まで目に寄せる必要があり、そこまで近いとピント合わせや姿勢が現実的でなくなります。つまりスマホ横向きは、構造的に「広い視角を必要とする課題」には向きません。
必要視角は種目ごとに違います。メトレのドリルは全29種で、素早い反応を見る課題の約10度から、広く見渡す周辺視野の課題の60度まで幅があります。スマホ横向きの約10度に近いものは成立しやすく、必要視角が離れるほど難しくなります。
| 種目のタイプ | 必要視角の目安 | スマホ横向き(約10度)での成立 |
|---|---|---|
| 反応(一点への素早い反応) | 約10度 | 成立しやすい(目安) |
| 追従・跳躍(目で追う・視線を飛ばす) | 20〜40度 | 端末や距離しだい・不足しがち |
| 周辺視野(広く同時に捉える) | 60度 | 成立しない |
周辺視野の課題は約60度を前提に設計されています。これを約10度の画面で行うと、視野の外側を使う要素が抜け落ち、設計とは別物の課題になってしまいます。狭い画面でそれらしく操作できても、狙った内容にはなりません。
できないことは、できないと最初にお伝えしておきます。周辺視野や、視角が広めの追従・跳躍系は、タブレットやPCなど大きめの画面で、指定の距離をとって行うのが現実的です。
視角を設計どおりにするには、まず画面に映る大きさを実寸で合わせる必要があります。ここで使えるのがカードです。クレジットカード・運転免許証・健康保険証は幅85.60mmで規格が同じなので、手元の1枚が共通の物差しになります。
画面上の較正枠にカードを重ねて大きさを合わせれば、端末が違っても同じ実寸から始められます。あとは指定の距離をとることで、狙った視角に近づけます。特別な計測器は要りません。
サイトには測定が3種あります。周辺視野の広さ、反応の速さ、視線の跳躍の速さです。これらは今の状態を目安として把握するためのもので、良し悪しを診断したり治療したりするものではありません。結果はお使いの端末の中だけに保存され、外部には送られません。
1種目は60〜90秒、週3回程度が目安です。長く多くやるほどよい、というものではありません。大切なのは正しい大きさ(視角)で行えているかです。メトレがご用意しているのは、ドリルを設計どおりの大きさで実施できる環境であって、視力や競技の成績そのものをお約束するものではありません。まずスマホでできる範囲から始め、広い視角が要る種目は大きめの画面に切り替える、という使い分けが現実的です。
スマホだけで全部の種目ができますか?
できません。約10度の反応系は成立しやすい一方、20〜40度の追従・跳躍系は不足しがちで、60度が必要な周辺視野の課題は成立しません。広い視角が要る種目は大きめの画面が向いています。
どのくらいの大きさが必要ですか?
画面のインチ数ではなく、目に映る見かけの大きさ=視角で決まります。多くのドリルは視角40〜50度を設計基準にしています。同じ画面でも距離を変えれば視角は変わります。
なぜカードを使うのですか?
画面上の大きさを実寸で合わせる物差しにするためです。クレジットカード・免許証・保険証は幅85.60mmで規格が共通なので、端末が違っても同じ実寸から較正を始められます。
測定の結果はどこに保存されますか?
お使いの端末の中だけに保存され、外部には送られません。結果は今の状態を把握する目安で、診断や治療を行うものではありません。
どのくらいの頻度でやればいいですか?
1種目60〜90秒、週3回程度が目安です。回数を増やすことよりも、正しい大きさ(視角)で行えているかのほうが大切だと考えています。
いま見ている画面が何度に見えているかは、トップページでカードを当てて測れます。 較正した値はこの端末のブラウザにだけ残り、送信されません。
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