チーム練習で動体視力にまわせる時間が5分だけ、というときの組み方を考えます。結論は、5分を1種目に使い切らず、追従・跳躍・周辺視野・反応の短い種目を回すこと。種目ごとに必要な大きさ(視角)が違うので、人数と距離の割り振りが鍵になります。断定できないことは目安と書きます。
公開 2026-10-13
チーム練習の中で動体視力にまわせるのが5分なら、その5分を1種目に使い切らない方が扱いやすいです。使うのは追従・跳躍・周辺視野・反応という別々の目の動きで、どれも短く切って次へ回す、という考え方で組みます。
理由は二つあります。一つは、同じ動きを長く続けると子どもが飽きること。もう一つは、必要な大きさ(視角)が種目ごとに違うので、1画面を固定したまま長く回すと途中で合わない種目が出てくることです。だから「5分を分ける」ではなく「短い種目を回す」と考えます。
動体視力はひとかたまりではなく、動くものを追い続ける追従、視線をひと跳びさせる跳躍、視野の端で気配をつかむ周辺視野、合図に手足を出す反応、といった別々の技能が重なっています。5分なら、この4つから1種ずつ選んで並べると偏りが出にくくなります。
ドリルは29種あり、種目ごとに必要とする視角が反応の約10度から周辺視野の約60度まで幅があります。だから4種を同じ画面・同じ距離で回すのは難しく、次の人数と距離の割り振りが効いてきます。
チームでやると、1つの画面を複数人で見ることになります。ここで効いてくるのが視角で、同じ画面でも後ろに下がるほど視角は小さくなります。設計上の基準は40〜50度、周辺視野の種目だけは60度が要ります。
横100cmのテレビを例に、見る距離を変えて視角を出すと次のようになります(視角=2×arctan(横幅÷2÷距離)で計算した目安)。
前の子は約53度でも、2メートル下がった子は約28度しか出ていません。周辺視野の種目は60度が要るので、この並びでは後ろの子には成立しません。人数が多い日は、距離の近い少人数で回すか、周辺視野だけ別扱いにする、と割り切る方が無理がありません。
| 画面 | 横幅の目安 | 見る距離 | 視角 |
|---|---|---|---|
| 横100cmのテレビ | 100cm | 100cm | 約53度 |
| 横100cmのテレビ | 100cm | 120cm | 約45度 |
| 横100cmのテレビ | 100cm | 200cm | 約28度 |
1種目は60〜90秒、週3回程度が運用上の目安です。これは続けやすさから置いた目安であって、効果を裏づける研究に基づく数字ではありません。5分なら、60秒×4種で4分、残りを入れ替えや声かけにあてるくらいの配分になります。
回数を増やすより、正しい大きさ(視角)で行えているかの方が効く、という考え方で組みます。速く何周も回すのではなく、1周を丁寧にやって終わる方を勧めます。合わない種目は無理に残さず外してください。
サイトには測定が3種あります。周辺視野の広さ、反応速度、跳躍の速さです。チームで使うときは、これを上達の証明には使わない方がいいと考えています。今は記録を上達の裏づけに使えるだけのデータが自社に無く、週ごとの数字の増減を上達と読むのは早いからです。
代わりに、その日の種目が正しい大きさでできているかを確かめる基準点として使います。測定結果は各自の端末に保存され、結果の数値はGoogleアナリティクスにも送っていますが、個人を特定する情報は取っていません。GA4の利用はプライバシーポリシー第5項で開示しています。
指導者が外から確かめられるのは、見えているかどうかではなく、頭ごと動かして追っていないか、同じ種目で毎回同じ側を外していないか、といった様子くらいです。見えているかは本人にしか分かりません。
いまいえないのは、この5分で何かが確実に変わる、という話です。測定の記録機能がそろうまで、効果の断定はしません。できるのは、短い種目を正しい大きさで5分だけ回す場をつくることで、そこまでにとどめます。
5分で何種目入れればいいですか
追従・跳躍・周辺視野・反応から1種ずつ、計4種を目安にしてください。60秒ずつで4分、残りは入れ替えと声かけに使う配分です。多ければ減らして構いません。
1つの画面を全員で見ても大丈夫ですか
後ろの子ほど視角が小さくなります。横100cmのテレビなら前1mで約53度、後ろ2mで約28度です。周辺視野の種目は約60度が要るので、後ろでは成立しません。少人数にするか距離を詰めてください。
毎日やった方がいいですか
週3回程度が運用上の目安で、研究に基づく数字ではありません。回数より、正しい大きさでできているかが効くという考え方です。合わなければ外して構いません。
測定の数字が上がったら上達したと言っていいですか
今は記録を上達の裏づけに使えるだけのデータが無く、週ごとの増減を上達と読むのは早いと考えています。証明ではなく、その日の基準点として扱うのを勧めます。
記事の広告や、測定データの扱いはどうなっていますか
記事に広告が1枠入ることがあり、広告である旨は必ず表示されます。測定結果は端末に保存し、数値はGoogleアナリティクスにも送りますが、個人を特定する情報は取っていません。プライバシーポリシー第5項で開示しています。
いま見ている画面が何度に見えているかは、トップページでカードを当てて測れます。 較正した値はこの端末のブラウザに保存されます(アクセス解析に送るのは視野角・視距離の概数だけです)。
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