メトレ読み物

周辺視野の課題に60度が要る理由と、届く画面の選び方

周辺視野を使う種目には、画面上でおよそ60度の視角が要ります。これは「効果」の話ではなく、その課題が画面に正しい大きさで収まるかどうかの話です。視角は画面のインチ数ではなく『大きさ÷距離』で決まるため、同じモニターでも見る距離しだいで届いたり届かなかったりします。数字の根拠と、届く画面の目安を整理します。

公開 2026-09-11

60度は効果の約束ではなく、課題が成立する条件

メトレのドリルは29種あり、種目ごとに必要な視角が違います。反応を見る種目はおよそ10度で足りますが、周辺視野を使う種目は目安として60度ほどの広がりが要ります。ここでいう60度は「これだけあれば効きます」という意味ではありません。周辺視野の課題を画面上に正しい大きさで出せるかどうか、という設計上の条件です。

このサイトが用意しているのは、視力や競技成績そのものを変えることではなく、各ドリルを設計どおりの大きさで実施できる状態までです。ですから60度も、「届いていないと、その種目が本来の課題として成立しない」という前提として読んでください。

効き方を決めるのは画面の大きさではなく視角

見え方の大きさは、画面のインチ数ではなく視角で決まります。視角とは、見ている対象が目に対してつくる角度で、おおまかに『対象の大きさ÷見る距離』で表せます。大きな画面でも遠ければ視角は小さく、小さな画面でも近ければ視角は大きくなります。

メトレのドリル全体の設計基準は、視角でいうと40〜50度あたりに置かれています。多くの種目はこの範囲で課題が成り立ちます。周辺視野の種目だけが、そこからさらに広い60度ほどを必要とします。

なぜ周辺視野だけ60度が要るのか

周辺視野は、視線の中心ではなく、その外側でものの位置や動きをとらえる働きです。野球の打席で来た球を見ながら塁上の走者に気づく、サッカーでボールを見つつ横から来る味方や相手をとらえる——こうした場面は、中心で見る力だけでは足りません。

これを画面上の課題として再現するには、視線の中心から左右に広い範囲へ対象を置く必要があります。左右それぞれ30度ほど、合わせて約60度。これより狭いと、周辺視野を使わずに中心視だけで追えてしまい、その種目が狙う課題になりません。

どの画面なら60度に届くか(目安)

60度に届く横幅は、見る距離のおよそ1.15倍が目安です(横幅=距離 × 2 × tan30度 ≒ 距離 × 1.15 の計算による)。距離40cmなら約46cm、50cmなら約58cmの横幅が要る計算になります。下の表は前提を置いたときの目安で、端末や姿勢で変わります。

画面横幅の目安見る距離横方向の視角(目安)周辺視野60度
スマホ(縦向き・手持ち)約7cm35cm約11度届かない
スマホ(横向き・手持ち)約15cm35cm約24度届かない
ノートPC 13型約29cm40cm約40度届かない
モニター 24型約53cm40cm約67度満たせる
モニター 27型約60cm50cm約62度満たせる
モニター 27型約60cm60cm約53度届かない

まずカードで、いま何度出せているか測る

クレジットカード・免許証・保険証は、いずれも幅85.60mmの同じ規格です。画面に映した基準をこのカードの横幅と重ねれば、いまの画面と距離で何度ぶん出せているかを、特別な道具なしで確かめられます。

サイトには測定が3つあります(周辺視野の広さ/反応速度/跳躍の速さ)。測定結果はご利用の端末に保存され、続きから確認できます。あわせて、どの測定がどれだけ使われているかを把握するため、結果の数値をGoogleアナリティクスへ送信しています(個人を特定する情報は含みません。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください)。まず測って、周辺視野の種目が成立する条件を満たしているかを確かめてから始めると、種目ごとに大きさを合わせやすくなります。

回数より、正しい大きさで行えているか

1種目は60〜90秒、週3回ほどが目安です。ただし大切なのは回数を増やすことではなく、種目ごとに必要な視角を満たした状態で行えているかどうかです。周辺視野の種目を10度ほどの画面で続けても、それは別の課題を繰り返していることになります。

画面を大きくできないときは、無理をせず、その環境で成立する種目から行う方法もあります。届かない種目を形だけ続けるより、届く条件を整えることを先に置いてください。

よくある質問

60度あれば効果が出ますか?

60度は効果を約束する数字ではありません。周辺視野を使う種目を、狙いどおりの大きさで画面に出せるかどうかの条件です。このサイトが用意しているのは各ドリルを正しい大きさで実施できる状態までで、視力や競技成績そのものを変えるものではありません。

スマホだけでは周辺視野の種目はできませんか?

スマホは横向きで約24度、縦向きで約11度が目安で、どちらも60度には届きません。ただし必要視角が小さい種目であれば、スマホで行えるものもあります。種目によって必要な視角が違うためです。

何型のモニターを買えばよいですか?

型だけでは決まりません。見る距離で視角が変わるためです。目安として、60度に必要な横幅は見る距離の約1.15倍です。まずカードで今の環境が何度出せているか測ってから選ぶと、外しにくくなります。

測定の結果はどこに保存されますか?

ご利用の端末に保存され、続きから確認できます。あわせて、サイトの改善のために結果の数値をGoogleアナリティクスへ送信しています。氏名やメールアドレスなど個人を特定する情報は取得していません。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。測れるのは周辺視野の広さ・反応速度・跳躍の速さの3つです。

週3回・60〜90秒より多くやったほうがよいですか?

回数を増やすことより、必要な視角を満たした状態で行えているかを目安にしてください。頭が動いていないか、正しい大きさで見えているかを先に確認することをおすすめします。

表の視角の数値はどのくらい正確ですか?

いずれも『横幅÷距離』から計算した目安です。実際には画面の縁や姿勢、左右差でずれます。正確に知りたいときは、カードを使って実測してください。

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画面を較正する

いま見ている画面が何度に見えているかは、トップページでカードを当てて測れます。 較正した値はこの端末のブラウザにだけ残り、送信されません。

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